ベネッセアートサイト、瀬戸内芸術祭に行かれた方は、 印象的にその空間を思い出すことと思います。
風水では空間の陰陽のバランスを大事にします。
「直線」と「曲線」も陰陽。
ところが現代の私たちの住まいは「直線」がほとんど。
シャープな直線が強調されすぎる家では 私は「疲れる」感じがします。
シャープすぎてやさしさが欲しくなる感じです。
「曲線」に囲まれたらどんな感じでしょうか？
それを体験できる空間が、 瀬戸内海の豊島（てしま）にあるんです。
豊島美術館。
緑の小高い丘に巨大な一滴の雫があらわれたような 形状の構造物。
アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛によるものです。
この中では曲線の空間が体験できます。
まるい窓から光や風や音が 自然にまかせて入ってきて、 時間とともに変化していきます。
雨の日も、晴れの日も行ってみましたが どちらも素晴らしい体験ができました。
曲線の美術館の中に現れる 無数の水玉（水滴）が流れる様にも 釘付けになってしまいます。
私たちも無数の水玉の一つになった気分で、 他の水滴と出会って合流して、一緒に流れは また誰かに出会っていく・・・
みたいな物語が浮かび、人生について考えてしまうような 大変魅力的なアートスペースになっています。
曲線と自然にくるまれるようなこの空間で 瞑想状態になりました。
これはかなり格別な体験です。
お隣の直島には、安藤忠雄さんデザインの 地中美術館があります。
こちらは「直線」が強調された空間。
この両方が私には陰陽を形作っているように 見えています。
父性と母性みたいなアートだなあと。
曲線はやさしく癒されますが、 曲線だけの空間は実用的ではなく、 合理的な思考などにはいきつきにくいかもしれません。
両極を体感することで、 陰陽をお部屋の中に取り入れてみる感覚が 研ぎ澄まされることと思います。
瀬戸内にお出かけになる際は、 ぜひ豊島にもお立ち寄りください。
直島とともにおすすめのアートの島です✨
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