【風水TOKYO】おそらく日本で一番、品格の高い家
- フジワラユカ
- 6 時間前
- 読了時間: 4分

9月に入りまして、猛暑や台風の心配と、続く物価高など、日々の生活にも不安定な要素があると思います。
そんな中、豊かさとつながる意味でも、非常によいイメージを与えてくれる番組がありましたので、今日はそのお話をしたいと思います。
NHKの「美の壺スペシャル 皇居」という番組です。
再放送でしたので、すでにご覧になった方もいらっしゃると思います。
おそらく日本一、品格の高い家、というタイトルにしましたが、
家というより、宮殿ですね。
でも、私は映し出される映像の一つひとつにすっかり魅了されてしまいました。
ため息がでるほど、空間の一つひとつが美しいのです。
そして、「名は体を表す」のように、
「空間は人を表す」だなあとつくづく思いました。
玉座のような場所であっても、高さがないんですね。
どこもかしこも、フラット。
上下をつけない、同じ高さで、という意志、アインデンティティがよく伝わる空間です。
松の間という、正殿の最も格式高い部屋も、
両陛下と客人の距離は近く、床面はフラットです。
いわゆる玉座が配されていますが、風水でお伝えする「力の座」(=背後に安定した山を排する配置)がとれているわけですが、山の代わりの屏風がまた素晴らしいのです。
色は古代紫で、金糸で若松が織り込まれているのですが、それが大変控えめ。
それゆえに、より品格が際立っていると感じます。
「財福」のエネルギーを考える上で、最上級のイメージトレーニングになるような空間でした。
そして、皇居という宮殿で私がとてもいいなあと思うのが、絨毯なんですね。
絨毯はエネルギーを貯める方向に機能しますし、絨毯それ自体で品格を高めることができます。足や履き物にも優しいですよね。
とりわけ私が注目するのは、色です。
晩餐会が行われる豊明殿の絨毯の色は、紅梅色(こうばいいろ)に近いと思います。
やさしくて、華やかで、上品なんですよね。
なんとも言えないよい色合いなんです。
でも、経年変化で、絨毯がよく踏まれる部分が凹んだり、端がまっすぐでなくなっていきますよね。
どうやってメンテナンスしているんだろう?と思っていましたが、専門家によって完璧に修復される様子も映し出されました。
丁寧に大切に、空間を整える人々の真摯な積み重ねが、その空間の品格を高めていることもよくわかりました。
もう一つ好きな絨毯は、千草の間という、お客様の待合室。
こちらの絨毯は和名では藤色、洋名ではオーキッドカラーに近いでしょうか。
紫色にもいろいろありますよね。
その美しい絨毯のお部屋の壁面には、ペア、つがいの吉祥が配されていました。
このオーキッド色も大変素敵なんです。
私は自宅のリビングのラグを時々紫系にするのですが、あのような気品のある色の絨毯やラグが既製品にはなかなかないですね。
回廊にも絨毯が敷かれています。
それは、砂色というか、象牙色というか、クリーム色というか。
五行の「土」の色なんですね。
回廊のメインはお庭の自然美。
ですから、回廊がカラフルである必要はなく、土の色としてしっかりと地に足をつけて進みながら、庭の四季を楽しむという趣向と理解できました。
そこにブルーの絨毯などはないだろうなと思います。
私の師匠は、バグアカラーを使うときに、空間の中ではっと目を引くように配置しなさいと教えてくれます。
目を引く色があるということは、それを引き立てている空間があるということ。
その回廊の砂色の絨毯はまさに、引き立ての術だと思いました。
脇役も主役と同等に必要。
まさに陰陽ですね。
品格とか、佇まいとか、
日本の美意識の中では伝わりやすいけれど言語化しづらいものは、見て触れて、五感で受け取っていくのが良いと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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