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これからの学校・これからの教育とは? 尾木ママ×西郷校長×保阪区長×吉原毅氏


今教育界で注目を浴びる”校則のない中学校”の西郷校長(桜丘中学)と 尾木ママが登壇するシンポジウムが東京農大であり、行って参りました。

以前から楽しみにしていたこの座組み。 大変非常によい内容でしたので少しシェアさせてください。

ミライへのバトン「遊びたくなる公立学校とは」保阪区長 尾木ママ 西郷校長 吉原氏

桜丘中学校ミライへのバトン 遊びたくなる公立学校とは 尾木ママ西郷校長保阪区長

(尾木ママ) ・西郷校長の桜丘中学の職員室前の廊下をみて驚いた。校則がないこの中学校では子どもが振り回されていない。自主自立を促す教育を実践されている。居場所のある学校や社会が必要。 自分の得意をどう生かすかを受容する社会であってほしいのに、社会にどう適応するかが求められてしまう。

(西郷校長) ・子どものやりたいをやらせてあげる「ベクトル」なんです。 すべての子どもが3年間を楽しく過ごすことができるよう、多様性を尊重し、愛情をもって接します。また一人ひとりを大切に想い、子どもとともに生きることがこの学校のOS。

(吉原さん) ・人を管理するピラミッドは人間を小粒にしてしまう。企業社会がつくった競争社会が日本が世界から遅れをとることにもつながっている。多様な子どもの声をきく人を大切にするマネジメントが必要。

(尾木ママ) ・高校入試があるのは自由主義の先進国では日本だけ。子どもにとっては小・中・高の流れを分断しないほうがいい。高校受験はかわいそう。今や日本の教育投資は最低水準で、システムも思想もどん底にあるんです。

(保阪区長) ・オランダのイエナを視察してきましたが。少し前までオランダでは市民がある人数集まり、「こういう学校をつくりたい」という要望書をまとめて提出した場合、行政はその学校をつくらなくてはいけないという法制度があった。そのため、地域によって多様な学校が生まれ選択肢が増えていった。提案する側にも学校に対して責任感がうまれ、みんなでよりよくしていくようになっていく。

(尾木ママ) ・桜丘中学校のような自由な学校はいいなあと思う人はおおくいると思うがそれで学力は伸びるの?ということがみな心配になります。実際に「探求型授業」をすると学力が向上することがわかってきている。好きなことをとことんさせること。子どもには無限の伸びしろがあるんです。

(西郷校長) ・学力は平均以上で、とくに非認知能力が高いという結果がでている。非認知とは自己肯定感、自己表現など。感情をうまく表現できる子ほど学力が高いという結果もあるようです。

(西郷校長) ・日本は「同調圧力」が強い国。外国の生徒が日本の学校に入ったとたんに急に登校できなくなるという話も。みんなと同じがよいという教育が強く根付いている。教師側にも同調圧力にまけて元に戻そうとする力が働いてしまうことがある。

(尾木ママ) ・同調圧力やいきすぎた自己責任論の中でわたしたちはますます行きづらくなっていますね。

(保阪区長) ・フリースクールや夜間学校などがもっともっと必要。実際に待機されている人が多く存在。学校以外の教育や居場所を増やしていく。

非常にこころに響くお話の数々。教育のトップランナーのご意見が子どもを守る眼差しに溢れていたので市民として大変安堵感を覚えました。おかしな世の中だけれど、捨てたものではないと思えました。


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